不滅の言葉 98年1号
霊的な会話(4)
スワミ・トゥリヤーナンダ
部分
一九一五年十一月四日
スワミ「若いころに、私は広く旅をした。ひとりで、お金をまったく持たずにナルマダ川へ旅をしたことがある。どこにでも寝たものだった。アラハバード、チトラコット、レワ、ジャバルプールを通って、ずうっと歩いて行った。旅をするときはいつも人に道を訊きながら、巡礼地を目指したものだ。それから私はハルドワール、リシケッシュ、ウッタルカーシーなどへも行った。そのままヒマラヤに住みついてしまおうかとも考えた。ガルワール山地では世間の存在をすっかり忘れ、神を悟ることだけが目的の幸福な日々をすごした。瞑想し、聖典をたくさん読んだ。しかしスワミジが私を呼び戻したのだ。スワミジとはメールートで会った。私たち七人か八人はデリーで一緒に暮らした。それからマハラージ(スワミ・ブラマーナンダ)がジャワルジーへ行くと言いだして、私に同行するよう求めた。それで私は彼と一緒にジャワルジー、ゴピナートプール、バイギナート、パタンコット、ムルタン、グジランワラ、モンゴメリー、などを遍歴した。それから私たちはカラチを経てボンベイへ向かった。ボンベイではアメリカへ出発しようとしていたスワミジに再会した。彼は、彼の未来が見えていたかのように、シカゴの世界宗教会議が彼にとっていかに重要なものであるかを語った。彼は私に僧院に戻り、マハラージに一人で旅をさせるよう求めた。
「私はしばらくアブー山に滞在した。そこからアジミールに、それからプシュカールに、そうしてヴリンダーバンへ行って、そこに半年間住んだ。つぎの半年はラックナウで過ごした。それからアヨーディヤへ行った。アヨーディヤではマハープルシ(スワミ・シヴァーナンダ)に出会って、彼は私に僧院に帰るよう頼んだ。
「私はたくさん旅をしたけれど、旅の間もよく学習をしたものだ。ヴリンダーバンでは信仰に関する聖典をたくさん学んだ。同時に霊的な努力をしなければ、あまりながく旅をするのはよくない。......................