NIPPON VEDANTA KYOKAI
Vedanta Society of Japan

不滅の言葉
1996年4号
ラーマクリシュナの言葉


   心の低俗な者が、病気を癒すとか訴訟に勝つとか、水の上を歩くとか、その他それに類することを行なうような力を求めます。まことの信者は「主」の聖きみ足の他は何ものも欲しがりません。


 ある時クリシュナがアルジュナに向かって言いました、「もしあなたが私に到達したいと思われるなら、あなたが八大神通力の中のたとえ一つでも持っておられる間はそれは不可能である、ということをお知りなさい」と。通力は人をうぬぼれさせ、神のことを忘れさせます。


 もし乞食が王宮に行ってひょうたんか南瓜のような物をお願いしたとしたら、彼は非常な愚か者でしょう。王たちの「王」の宮の門に立って真の知識と神の愛という無上の宝を求めずに通力だけを欲しがったとしたら、その人は同様の愚か者です。
 



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